20XX年地球に広まった正体不明の病原体から逃れるべく、いつ終わるかわからない宇宙の旅に出発した人々がいた。ヒロシは地球を知らない船生まれの子ども。いつかたどり着く 『新しい地球』 を夢見ながら船の仲間と暮らしていたが、ある日立入禁止の部屋の窓から驚くべき光景を見ることに。
(森下一仁)1951年高知県生まれ。東京大学文学部卒業。SF作家、評論家。主な著書に 『コスモス・ホテル』 『天国の切符』 『現代SF最前線』 など。
(きたむらさとし)1956年東京生まれ。79年にイギリスへ渡り絵本作家に。オラム氏とのコンビでつくった 『ぼくはおこった』 でマザーグース賞、絵本にっぽん賞特別賞を受賞。
こういう設定が大好きなのでこういう設定の映画もほとんど観に行ってしまいます。そしてお決まりなのは
『本当は…』 という展開。
これは小学高~の内容でありながら希望号の環境、生態の仕組みが丁寧に描かれており、かといって必要以上に難しくなく、とても好感が持てます。困難な現状を知った子ども達が打開案を大人達に提案し、その結果船が救われるところも冒険ものの展開が王道で、とてもよいです。
子どもには未来を、大人には責任を、考えさせられる一冊です。きたむらさとしの挿画もステキです。
小学高~中学に大変オススメ。
評価:




(5つ満点)
PR