待望の恋人との同棲生活の始まり。だが2人で迎える初めての正月に貫多は些細な事柄に癇の虫を刺激され暴言を吐いてしまう。2人の新生活にあやうく垂れ込める暗雲の行方は。『新潮』 『東と西2』 掲載を単行本化。
(西村賢太)1967年東京都生まれ。『暗渠の宿』 で野間文芸新人賞、『苦役列車』 で芥川賞を受賞。著書に 『どうで死ぬ身の一踊り』 『人もいない春』 など。
『苦役列車』 続編。前作が結構気に入った私は今回も一気に読みました。貫多…ホントどうしようもない男。しかしこういうコミュニケーション不全な人はやっぱり多く存在すると思うのです。つい他人事と思えないから読んでしまうのか?と自分でもとまどいます(笑)。
秋恵を貫多がいたぶるシリーズもあるそうですが、それはもういいや。文学らしい文学では、あります。
評価:




(5つ満点)
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