桂美容室別室の店長、カツラさんは美容師なのにカツラをかぶっている。なぜかは分からない。カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院を舞台に、淳之介とエリ、梅田さんらの友情とも愛情ともつかない交流を描く。
(山崎ナオコーラ)1978年福岡県生まれ。国学院大学卒業。『人のセックスを笑うな』 で文芸賞を受賞。 主な著書に 『浮世でランチ』 『指先からソーダ』 など。
主人公の淳之介は27歳。『人のセックスを笑うな』 の磯貝くんと同じく、主体性がほとんどなくギラギラしてなくてボーッとした感じ。テレビ欄を作る会社に勤めてるって… 『人のセックス…』 のユリのダンナ、猪熊さんと同じ会社か!?
桂さんの美容室でのやりとりが中心に描かれているが、淳之介の交友関係は梅田さんと桂美容室別室の人々としかないのだろうか?とやや疑問。狭すぎる社会(桂美容室別室)だが、その中だけで生きていければ人は幸せなのかもしれない。
しかし相変わらず、何を言いたいのかテーマは不明で、消化不良。
評価:(5つ満点)