漫画家の日々の暮らしはおかしくもあり哀しくもある。デビュー25年目にして初めて自己を語ったエッセイ集。描き下ろし漫画 『タマちゃんアイス』 収録。
(近藤ようこ)1957年新潟県生まれ。国学院大学卒業。漫画家。新潟中央高校在学中に同じく同校在学中であった高橋留美子らと共に漫画研究会を設立した。 『見晴らしガ丘にて』 で漫画家協会賞優秀賞受賞。主な著書に 『ルームメイツ』 『アカシアの道』『うきうきお出かけ着物術』 など。
以前も言いましたが私は近藤ようこ氏のファンなので近藤氏のエッセイとあらばもちろん拝読します。近藤氏は折口信夫に憧れて国学院の文学科で民俗学を学んだという、自他共に認める【オタク】だそうですが…民俗学ってやっぱり?オタクなのでしょうか?民俗オタクとは史学科卒の私と通じるモノがありますね、やはり…。
自分は世の中のことに疎い、と近藤氏はこのエッセイでしばしば語ってますが、何の何のです。氏の著作を読めば、人と人との関係、社会というものに対する深い造詣と愛情が伝わってきます、だからこそ近藤作品は面白いのです。着物好きなところもイチイチ理由を挙げ連ねる点で、やっぱり立派なオタクぶりに感服。でございます。
これからも漫画を描き続けていただきたい、私の好きな漫画家さんです。
評価:(ファン必読)