DNA法案が国会で可決し検挙率が上がる中、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生。DNA捜査システムの検索結果は 『NOT FOUND』 。犯人はこの世に存在しないのか? 『パピルス』掲載を加筆、修正して単行本化。
(東野圭吾)1958年大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。『放課後』 で江戸川乱歩賞、『秘密』 で日本推理作家協会賞、『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。主な著書に 『幻夜』 『白夜行』 『片思い』 『トキオ』 『ゲームの名は誘拐』 など。
なんか、またしても大風呂敷広げて、という印象。プラチナデータってそういうことかい。というオチ。やっぱりこの煽る感じ、ちょっとついていけないかもと感じつつあります。
何となく、最近の東野作品のトリック(ですやはり)には無理があると思うんです。DB内にデータが存在している以上それを検出できないというのはあり得ないし、そんなに人間って簡単に騙されないし(いや騙されるのか?)。システムの難解さを結局設計者の頭脳の優秀さだけで片付けちゃうのもなぁ。
せっかく面白いテーマなのに、もうちょっと、というところで終わっちゃって残念です。最近こんな風に東野作品に酷評しかかけない自分も悲しいです。途中まですごく面白いのにラストが納得いかないとこんなに嫌なものでしょうか。とか言いつつまた東野作品を読むのでしょうけど。
評価:



(途中までの評価で)
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