19歳のオレは美術専門学校の講師である39歳のユリと恋に落ちた。歳の離れた2人の交錯する想い。2人はどこへ向かうのだろうか。 『文芸』 掲載を単行本化。第41回文芸賞受賞、第132回芥川賞候補作。
(山崎ナオコーラ)1978年福岡県生まれ。国学院大学卒業。本作で文芸賞を受賞。 主な著書に 『浮世でランチ』 『指先からソーダ』 『カツラ美容室別室』 など。
つまりコレは
『磯貝くんの苦しい若い恋愛を笑うな』 というタイトルですね。
巷で評価を受けているほど私はこの小説に感銘を受けなかったのですが(感覚が若くないということか?)、ユリの猪熊さんに対する想いは淡白を装って本当は熱いみたいだし、磯貝くんはユリに惹かれたというより、自分を好きだと言ってくれるユリの感情が心地よかっただけなのでは?と思うんだけど…。
えんちゃんの位置付けもハッキリしないし、むしろ映画化でユリを美人でくったくのない永作さん、えんちゃんを儚い雰囲気の美少女の蒼井優ちゃんに作り上げたという方が、ストーリーとして納得できてしまう、というか。
映画はどう仕上がったのか観てみたい。
評価:



(5つ満点)
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