身近で小さないざこざから、窃盗、サギ、殺人に至るまで。法廷を覗けばどんな事件にも人間ならではの底知れぬドラマがある。裁判なんてカンケーないよ、という君をスリリングでエキサイティングな傍聴の世界へご招待。理論者のYA向け新書<よりみちパン!セ>シリーズ。
(北尾トロ)きたおとろ。1958年福岡県生まれ。ライター。オンライン古本屋 『杉並北尾堂』 店主。主な著書に 『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』 『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』 など。
よりみちパン!セ シリーズは以前から学校司書仲間内でいい!と聞いていたのでそのうち読んでみよう、と思っていたらこちらを発見。トロさんが傍聴マニアというのは以前からよく聞いてましたが、最初に書かれた傍聴本であるこちらが中高生向けにだったとは。傍聴マニア、というのも世間が勝手にそう呼んでいるのであって、トロさんご自身はそう思われていないとか。そうですよね、誰だって自分の生活がマニアとは思ってません。ただ、傍聴マニアと言われてもそれで世間に納得されるならいいか、と思い特に訂正はされないとか。大人な対応だわ。
傍聴の正しい姿勢について分かりやすく教えてくれます。章立てで様々な種類の裁判があるのも分かりやすいです。
問>なぜ傍聴という制度があるのか?
答>傍聴により裁判が密室で行われないよう、監視する。裁判に関わる検察、弁護人、そして裁判官が裁判に対して手ヌキしないよう、抑制力となる。
すごく分かりやすかったです。中高生だけではもったいない、大人の方もぜひ。
評価:




(5つ満点)
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