赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々。ノートに隠されたひそやかな恋愛事件。60年以上の時を超えて語られなかった想いがよみがえる。『別册文藝春秋』 連載を単行本化。 直木賞受賞。
(中島京子)1964年東京都生まれ。東京女子大学文理学部卒業。出版社勤務、フリーライターを経てデビュー。本作で直木賞を受賞。主な著書に 『平成大家族』 『冠・婚・葬・祭』 『花桃実桃』 など。
オススメされて読みましたが、私は普通に昭和初期の小説として読みました。みんなが言うほど
『小さなおうち』 の仕掛けが大仕掛けとも思えなかったけど、なるほどなと思いました。
小さなおうち、このおうちという小さな小宇宙の中だけで暮らしていた、暮らすことができた時代があった、というのが感慨深いですね。幸せはいつも、うちの中に、中だけにあった。それが本当の幸せなのかも。恵まれた家族とその家族に愛された恵まれた家政婦さんの話、としてしまえばそれまでですが、そういうノスタルジーがあってもいいかなとこの頃は思います。
よく分からない感想ですが、評価は4ですからよかったですよ。
評価:




(5つ満点)
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