ここはどこだろう。なぜここにいるのだろう。見えない力に強いられ、記憶を奪われた女性の数奇な運命。命をつなぐ 『甘い水』 の正体とは。『真夜中』 連載を単行本化。
(東直子)1963年広島県生まれ。歌人、小説家。『草かんむりの訪問者』 で歌壇賞受賞。主な著書に 『青卵』 『とりつくしま』 『私のミトンさん』 、絵本に 『あめぽぽぽ』 『ほわほわさくら』 など。
久々に、読了してもぜーんぜん意味が分からない小説だった(爆)。謎、だらけの物語です。誰か解説して欲しいけど。
でも最近はこういう設定も筋もぜーんぜん分からない本を読んでも、ああこういう世界なのでこれはこれでいいのだ。と思えるようになりました。つまり、理解できないことを理解できないと受け止める。ということが少しできるようになった。うーん進歩だ(笑)。
たくさんの登場人物が出てきて、それぞれが親子関係であったり昔は呼び名が違ったり、と複雑な上に時間軸の配置がバラバラで必ずしも本の流れと時間の流れが一致していないのですが、生きるために 『甘い水』 なるものが必要な人々がいて、それなしでは生きていけない。しかし、それだけではただ生きているだけ、ということに気付いたとき、人はどんな行動に出るのか。
まっこと不思議な物語です、YA向けとあったので読んでみたのですがこれが一発でスッキリわかるYAさんがいたら、ぜひご教授願いたい。もしやYAだとスッキリハッキリ分かるのかっ?
評価:(初めて読んだタイプの小説)