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見えない誰かと*瀬尾まいこ

mienaidareka.jpg私のその時の毎日を楽しくしてくれている人は確実にいる。誰かとつながることは幸せなこと。中学校教員である著者による初エッセイ集。モバイル連載に加筆訂正し単行本化。
(瀬尾まいこ)1974年大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒業。『卵の緒』 で坊っちゃん文学賞大賞を受賞しデビュー、『幸福な食卓』 で吉川英治文学新人賞を受賞。著書に 『図書館の神様』 『優しい音楽』 『強運の持ち主』 など。


『いつでも人はつながっている』 と続くのでしょうか。瀬尾まいこ初のエッセイ集です、すぐに読めます。

10年の講師生活を経てようやく(失礼)採用試験に受かり、本採用になった瀬尾先生。しかし10年もキャリアがあっちゃー既に中堅では…。中学校という職場は色々と軋轢が多く、ストレスフルな社会とは思いますが、それを前に出さず 『それでも毎日が楽しい』 と言い切る瀬尾先生、爽やかだ。

言葉にしてみると、それが理想としか聞こえないものであっても、その言葉は現実味を帯びてくる。瀬尾氏もそうして頑張ってきたのではないだろうか。社会人であれば誰でも職場の人間関係に多少は悩まされる、それは避けられないことだ。それでも自分とは合わないと思い続けていた相手と、ある時ふと気持ちが通じることもある。もちろんそんなことはない事の方がずっと多いのだろうが、瀬尾まいこはわざわざそんなネガティブなことは書かない、書いても意味がないことを知っているから。

学校で働く先生達には、普通の社会人と異なり、人間関係にもう1つ大きな要素 『子ども達』 が加わる。非常に重要かつ比重の大きい要素だ。その子ども達とも 『つながっている』 と言う瀬尾先生。

採用試験の模擬試験をしてくれた、講師時代の校長先生の言葉が効いた。
『何だかんだ(教員になりたい)理由を言うより、子どものために頑張りたいんですーーって言っときゃいいんだ、それが一番だ。』
それが一番、というよりそれしかない。のが教師です。とは瀬尾先生のお言葉。

瀬尾氏は、自分は人付き合いが苦手だとあちこちで書いているが、実はそうでもないのかもしれない。でも苦手だと意識しているからこそ相手に気を配り、それがコミュニケーションとしてうまく成り立っているのだろう。気遣いしてこない相手ほど、疲れるものはないからね(って自己反省?)。

瀬尾まいこファンのアナタにオススメです。

評価:(5つ満点)
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