人類は前進するという習性に逆らえない。例えそれが完全なるゼロに続く道であろうとも。新しい価値観を生み出す為に止まるのではなく思い切った跳躍をしよう。著者初の単独エッセイ。TVブロス連載を単行本化。
(太田光)1965年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部中退。88年大学で知り合った田中裕二と漫才コンビ爆笑問題を結成。著書多数。
太田さんのエッセイは数多く出版されていますが、コレは1篇ずつがとても短くかつ的確で、とにかく面白かったです。それぞれのタイトルの付け方が秀逸すぎます。
エッセイに所々はさまれる超短編小説がこれまた、すごく巧い。三崎亜記の超短編小説を読んだ時も本当に文章が巧いと驚愕しましたが、それに匹敵しました。太田さん天才かと思う。初の長編小説が出版されたそうですが、これだけ書ければそりゃあ小説を書くでしょうね。読むのが楽しみです。
ほんの少しのスキマ時間で読み続けようと思っていたのに、あんまり面白くて一気に読んでしまいました、あ~あ(笑)。
評価:(5つ満点)