挑むような目つきの女の子やユーモラスでありながらどこか哀しげな犬の姿を絵画や立体で表してきた奈良美智は、若い世代を中心に絶大な人気を誇ってきました。平成10年から奈良美智の作品を収集してきた青森県立美術館では開館来、常設展示でその活動を紹介してきましたが、個展の開催は今回が初めてです。本展では近年多様な経験の積み重ねの中で創作の原点を強く意識し始めた奈良の、絵画やドローイング、初挑戦となるブロンズ彫刻など新作の数々を展示いたします。大勢の市民参加によって実現された吉井酒造煉瓦倉庫(弘前市)での個展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」から10年、「A to Z」展から6年、奈良美智のあらたな世界をお楽しみください(青森県立美術館ホームページより)。
行ってきました奈良美智展。いつもながら友人さつきさんに運転を頼りっぱなしです、いつも本当にありがとうございます。
今回は新作展、ということで絵画以外も彫刻もあり、と楽しみにしていたところ、女の子の頭の彫刻の大きさに、ただビックリでした!とにかくでっかいです、2m四方くらいあります。渋谷駅にあるモヤイ像、あれを二回りくらい大きくしたような女の子の頭だけが、どーんと2つほどありました。かなりのインパクトです。
ポスターにもなっている 『春少女』 を始めとする新作絵画は、何号なんだろうあの大きさは?すごく大きなキャンバスで四畳半くらいでした(イヤそこまで大きくないかも)。やはり本物は美しいです。同じ画材を使ってもこうは描けないだろうな、という女の子達を観ることができて本当に良かった。
今回も奈良さんお得意の段ボールや封筒の裏に描いたイラスト様の作品もあったのですが、家に帰ってから思いだしてみるとやっぱり印象深かったのは春少女などの大きな絵画でした。本物の絵を買う余裕などはとてもない私ですが、本物を家に置きたいと思う人の気持ちが少し分かりました。
それにしてもあの大きな女の子の頭、どうするのかなぁ。個人宅に入れるにはでっかすぎるよね。友人さつきさんが 『絵や女の子の表情が全体的に柔らかくなった』 と言っていて、なるほどそうかもなぁと思いました。とんがっていた奈良さんも少し丸くなったのかな?(笑)
あおもり犬に帽子をかぶせようプロジェクトも進行中で、すごいでっかいベレー帽みたいなのをかぶってました。つり上げるのにクレーンが出動したとか。その写真は…撮ってない(苦笑)。
展覧会を観に行けることにも感謝ですが、趣味の合う友人と一緒に行けることが一番の感謝です。首都圏と違ってなかなか展覧会も回ってこないので貴重な機会にご一緒できて本当に良かった。またいいもの来たら行きましょう。
評価:





(5つ満点)
PR