沖縄怪談短篇集
願いを叶えてくれる魔物やニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、祭りの夜の不吉な予言。時代を超えて輪廻転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは。 沖縄を舞台にした怪談短編集。『幽』掲載などを加筆修正し書籍化。
(恒川光太郎)1973年東京都生まれ。沖縄県在住。 『夜市』 で第12回日本ホラー小説大賞を受賞
(収録作品)弥勒節/クームン/ニョラ穴/夜のパーラー/幻灯電車/月夜の夢の、帰り道/私はフーイー
沖縄は、不思議な呪力を持った島なのかもしれない。そんな気にさせる怪談集。ちょっと難解なものもありますが、夜に突如出現するパーラーなどはすぐそこにあるような気がするし、輪廻転生を繰り返す少女フーイーの運命は、切なくも芯の通った清々しさが感じられて、やっぱり恒川光太郎はいいなぁと思うのでありました。
ちょっと怖い。けどすぐそこにある物語。を書かせたら、恒川氏の右に出る人はいないのでは。と恒川作品に惚れ込んでおります。また早く新刊出ないかな~。
評価:




(5つ満点)
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