ソマリアの遊牧民家庭に生まれ貧しい少女時代を送ったワリス。故郷を飛び出し大都会ロンドンでトップモデルへと転身を遂げるがその胸中には衝撃的な過去が秘められていた。世界的トップモデル ワリス・ディリーの自伝 『砂漠の女ディリー』 をワリス本人による監修のもと映画化。
ワリスの回想から始まる構成もアフリカの貧しくも美しい大地も、何もかも素晴らしく。よい面ばかり強調しているというレビューも見ましたが、何よりこのアフリカ女性に対する恐ろしい風習についてほとんど知らなかった私達に、自らの半生を映画化することで世に訴えた、ワリスの決意が素晴らしい。
ところどころサクセスストーリーとして仕上げてはあるものの、それでもなおワリスの身体と心を蝕み続けた、幼い頃に受けた大きすぎる傷の大きさに驚愕させられます。同じ女性として、知らなかったでは済まされない、世界の現実がここにあります。
すべての女性、そして男性に観て欲しいです。
評価:




(世界は広い)
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