夫の名は武辜(むこ)歩、妻の名は妻利(つまり)愛子。お互いをムコさん、ツマ、と呼び合う都会の若夫婦が田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物の声が聞こえてしまう繊細なツマを、優しく見守っていた。夏から始まった2人の生活はゆっくりと進んでいくが、ある冬の日ムコはツマを残して突然東京へと向かう。それは背中の大きな鳥にまつわることだった。
(西加奈子)1977年テヘラン生まれ大阪育ち。関西大学法学部卒業。『通天閣』 で織田作之助賞受賞。主な著書に 『あおい』 『さくら』 『うつくしい人』 『きりこについて』 『漁港の肉子ちゃん』 など。
映画公開ということで原作をまず読もうと思って読んだのですが、映画は結局観に行けなかったという本作。まぁそういうもんだ。
ムコさんもツマもあらすじにある通り、そうとう変な2人なのですが、この2人が通じ合っていたはずなのになぜかある日突然ムコはツマを置いて出て行ってしまう。
こういうことってなさそうでありそうで、やっぱりあるのかもね。と思う。大体背中に大きなタトゥがあるというところで、こういう展開を求めちゃうのかもしれないし。でも、西加奈子なのでみんなめでたしめでたし、で終わります。ご心配なく。
評価:




(5つ満点)
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