甥っ子の博昭ができちゃった不倫婚、離婚という事態に。伯母のミツエは博昭の元妻、佐智子を心配して訪ねるが、離婚のショックで彼女が奇妙な行動をとっていることを知る。そんな中、博昭の新妻はミツエの娘に近づき事態は複雑になっていた。第31回すばる文学賞受賞作。
(原田ひ香)1970年神奈川県生まれ。大妻女子大学文学部卒業。本作ですばる文学賞を受賞。
ややあやふやな箇所もあるが、登場人物の性格が明快に描かれており分かりやすい。設定も面白さもさながら、それぞれが抱える個人的な悩みが予想に反して重く、考えさせられる。
ティータイム(くつろぎの時)は始まらないのだろうか?ラスト、ミツエのすがすがしい態度がよい。
評価:(5つ満点)