死んだ取引相手の男が引き渡した荷物とは、籠に入った生きた赤ん坊だった!?依頼人が行方不明となり事件の謎を調べ始めたアルバイト探偵隆クンは、2人組みの男に拉致されてしまう。不良中年私立探偵 冴木涼介の息子と知れた隆クンは、死ぬより怖い拷問が待ち受ける遊園地へと連れ去られた。秘密組織と戦う父子探偵に迫る危機。
ついに隆クンは涼介親父のエージェント時代の宿敵に捕まってしまい、死ぬより怖い拷問が待ち受ける拷問遊園地へと連れ去られる。というのが物語の山場かと思えばそうではありません。かなり最初の方で拷問にかけられる隆クン。そして決して明かしてはいけない大切な人の居場所を明かしてしまう。
敵の拷問に負けた屈辱。男としてのプライドをズタズタに引き裂かれ、隆クンは一回り、二回りも大きくなった!というわけで今回も親父殿と一緒に内閣調査室の依頼及びバックアップを全面に受け、冴木インヴェスティゲイションは国際テロ組織複数と闘います。今回の敵もみんな強い強い、隆クンの悪運の強さったらないですね。
また取引の品物が生きた赤ちゃんだった、で始まる今回の物語の作りも秀逸で、大沢作品では軽めの本シリーズですが、決してあなどれないですよ。
これでついにアルバイト探偵シリーズ全部読み終えちゃった。嬉しいよりも残念な気持ちの方が強かったりします。
『またまた帰ってきたアルバイト探偵』 に大いに期待しましょ。
評価:




(5つ満点)
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