8月15日をテーマに野坂昭如が描く戦争にまつわる童話集。童話の形を通して戦争を捉え、平和を考える。
(野坂昭如)のさかあきゆき。1930年神奈川県生まれ。作家、歌手、作詞家、タレント、政治家。CMソングの作詞家などを経て作家に。『火垂るの墓』 『アメリカひじき』 の2作で直木賞、『同心円』 で吉川英治文学賞受賞。著書多数。
(収録作品)小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話/青いオウムと瘦せた男の子の話/干からびた象と象使いの話/凧になったお母さん/年老いた雌狼と女の子の話/赤とんぼと、あぶら虫/ソルジャーズ・ファミリー/ぼくの防空壕/八月の風船/馬と兵士/捕虜と女の子/焼跡の、お菓子の木
読書会8月テーマ本。正直なところ私ならぜったい手に取らない一冊。貴重な読書体験でした。野坂昭如は
『火垂るの墓』 の原作者ですね。今回この本を読んだことで知りました。この方は経歴もさることながら骨太な生き方を貫いてます。
戦争、という狂気に巻き込まれる市井の人々、特に子ども達に焦点を合わせています。8/15という全てから解放された日にもたらされる、戦争という無常観。読むのが辛かったです。
『八月の風船』 と
『焼け跡のお菓子の木』 が良かったかな。でも全般にきつくて、しんどかったとしか言えません。
評価:



(5つ満点)
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