前作から20年振りの新作。小舟でカタルーニャの漁村に着いた旅人は馬を手に入れ古くて広い国スペインをゆっくりと旅します。古い街並みの続くスペインならではの風景が克明に描かれ、ドン・キホーテやカルメン、スペインゆかりの画家の作品など隠し絵も随所に盛り込まれた作品。
前作
『旅の絵本4』 よりなんと20年ぶりという新作。安野光雅の絵本の中でも私のお気に入りのシリーズです。
Part5はスペイン編。今回も旅人は海からやって来て海へ去っていくのですが、途中訪れるスペインの街並みはどこか懐かしく清楚な雰囲気で、むしろフランスやドイツの田舎のようなイメージです。スペインへは一度行ったきりですが、私の中のスペインのイメージはもっと退廃的というか開放的で、人々は 『昼からサングリア』 というイメージでした。このいいかげん?な国民性のスペイン人がリヤドロを作っているのか〜と妙に感心したものです。
暑い夏の日にアルハンブラの急坂を登った思い出。海外旅行嫌いの夫がスペインなら行ってみたいな、と以前つぶやいていました。いつかまた訪れてみたい国です。
評価:




(5つ満点)
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