生まれながらにして人を狂わすほどの美しさを内包していたひとりの少女。男たちの欲望に曝され身体をけがされた美少女が桜咲く園で望んだ未来とは?官能ミステリー。パピルス連載に加筆、修正したものを単行本化。
(宮木あや子)1976年神奈川県生まれ。 『花宵道中』 で 『女による女のためのR-18文学賞』 大賞と読者賞を同時受賞しデビュー。 主な著書に 『白蝶花』 『セレモニー黒真珠』 『群青』 など。
宮木氏バイオレンス作品に挑戦。正直なところ、宮木さんにはバイオレンスは合わないのでは。怖さも恐ろしさもさほど感じられず、中途半端な印象です。多分著者が優しすぎるのでしょう。もっともっと人と人とのつながりの部分で怖さを感じさせる内容のものが、良いのではないでしょうか。
評価:(5つ満点)