恵理菜は21歳の大学生。赤ん坊の頃に父の不倫相手である希和子に誘拐され、4歳で初めて実の両親の元に戻されるが、事件により本当の両親とコミュニケーションがとれないまま成長してしまう。事件で疲弊し尽くした家族、その家族から離れ一人暮らしをする恵理菜もまた不倫の恋に入り込んでいる。ある日ルポライターの千草が訪ねてくる、彼女はあの誘拐事件を本にしたいと言うのだが。
井上真央の演技がすごいです、あと恵理菜のおかあさん役の人もすごいです。NHKで放映された連ドラでは視点を希和子に固定していたので視聴者もどうしても希和子に同情しがちでしたが、この映画では視点を誘拐された赤ん坊である恵理菜に固定し、その苦悩をこれでもかと表現しているところがまた、いいですね。
井上真央はとっても可愛いですが本作ではなかなかに骨太な表情も多く見せます、いい女優さんです。あと本作で見逃してはならないのが~恵理菜の恋人役の劇団ひとり!この人、かなりいいではないですかっ。やるせなさ、いいかげんさ、行き当たりばったりさ、を見事に表現しています。思わぬ名優?を見つけてちょっと嬉しい作品でした。
評価:




(5つ満点)
八日目の蝉(NHK放送ドラマ) 2010/05/27
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