大卒ではないという理由で、長年勤めていたスーパーをリストラされてしまったラリー。再就職の当てもなく落ち込んでいたが心機一転、再就職のためのスキルを身につけようと短期大学に入学する。そこで出会ったのはスピーチの授業を担当する教師メルセデス。いつも仏頂面で酒に酔って暴言を吐く彼女は、結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も日々の喜びさえも見失っていた。初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、かつてない充実した日々を送り始めるラリー。メルセデスはそんなラリーとの出会いを通して再び自分と向き合い始める。アメリカ。原題は主人公の名前である
『LARRY CROWNE』 。いつものことながらこうした邦題を付ける配給元ってすごいと思います。トム・ハンクスはやはりいいですね、いくつになってもチャーミングです。ジュリア・ロバーツも円熟していて大人の女という感じでいいです。舞台は短大のスピーチクラス。やる気のない教師とやる気満々のオジサン学生。その噛みあわない関係が徐々に…という、実に何でもない日常を描いた映画ながら、観て良かったなぁと思わせるのは、やっぱりトム・ハンクスの演出と、主役を張れる演技力でしょうか。
良い隣人、良い友人、そして出会った新しい恋人。こういうアメリカの良心を描いた作品も、好きです。
評価:




(5つ満点)
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