
東京子ども図書館は1950〜60年代にかけて東京都内4ヶ所で始められた家庭文庫が母体となって生まれた私立図書館。1974年に東京都から公益法人の認可を受ける。現在児童室、文庫の他に研究資料室があり、講習会の開催や出版など子どもの本と図書館の質の向上のため様々な活動を行っている。依頼により講師の派遣も可能。97年東京都中野区にレンガ作りの新しい建物が完成。主な出版物に 『おはなしのろうそく』 シリーズ、『私たちの選んだ子どもの本』、『子どもの本のリスト』 がある。
図書館の読み聞かせサークルのメンバーの方にお誘い頂き、東京こども図書館の講師の先生方のストーリーテリングの講演会に行って来ました。何と言っても児童図書館の先駆けである同館、そこの先生方が来て下さるという企画!当日は子ども図書館の先生が2人、サークルのリーダー1人がストーリーテリングをしてくれました。
ストーリーテリング とは、文字通り
『お話を覚えて話して聞かせる』 という手法です。当然話者は 『覚える』 ことが必要です。まず覚えるのが大変じゃないか…と思うのですがサークルの皆さんに聞いてみると、覚えて話すと聞き手である子ども達の表情を見ながらできるので手応えを感じやすいとのことでした。でもやっぱり長い物語を覚えるのはスゴイ技。
講演は2時間、聞いたお話は次の6つです。
●風の神と子ども ●チム・ラビットとはさみ ●おなべとおさらとカーテン
●六人男、世界をのし歩く ●北斗七星 ●光り姫
日本の昔話と海外の昔話が盛り込まれており、どれも楽しめました。
お話の技を盗むどころか、私自身が子どもに帰ってお話を堪能してしまいました、それくらい惹きこまれてしまったのです。
覚えている技はほんの少し、『北斗七星』 では話し始めにチラッと上を見上げるしぐさが良かったです。ひしゃくが最後にダイヤモンドに変わり、空に上って北斗七星になった、という外国のお話です。子どもの頃聞いた覚えがありますね、懐かしいです。
『光り姫』 は初めて聞いたお話でインドの昔話でした。インドらしさが垣間見えて興味深かったです。不思議な魔法の道具を魔法使いの弟子達が取り合っているところに主人公が遭遇し、うまくやってそれを横取り?してしまう、というのもよく聞かれるお話のパターンですね。国は違えど似たパターンの昔話は多いようです。
会場では東京子ども図書館の出版物も販売されていて、前々から欲しかった 『私たちが選んだ子どもの本』(2004年改訂1050円)が買えて良かったです!
市立図書館の子どもの本研究会(最近は欠席中)の課題図書は、毎回この本に沿って選書されているんです。この本から3冊、そして図書館新着絵本から数冊、というパターンで行われています。どのオンライン書店を見ても手に入らなかったのでここで買えてすごく嬉しかったです、更に04年に見直しをされているということで二重に嬉しい。
中野区ということでなかなか縁がない場所ですが、機会があったら図書館にもぜひ足を運びたいと思っています。
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