女30代でキャリアガール。既婚でも独身でも、子供がいてもいなくても、立場は違えど働くことは同じこと。強いけどキュート、それがガール。そんな彼女たちの5つの物語。
(奥田英朗)1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て作家に。『邪魔』 で大藪春彦賞、『空中ブランコ』 で第131回直木賞を受賞。主な著書に 『イン・ザ・プール』 『町長選挙』 など。
(収録作品)ヒロくん/マンション/ガール/ワーキング・マザー/ひと回り
某オンライン書店の書評に 【奥田英朗、女性説】 というのがあり、この見事な書評に唸ってしまいました。まさにその通り。この本を未読の方に表紙を隠し、林真理子の本だと言って読ませたら絶対信じるはず。と思うほど、こういう題材がお得意な林真理子ら女性作家の作品のようでした。
30代女性会社員がいずれも主人公。華やかな部署の主人公もいればそうでない人も。独身でマンション購入を検討している人もいれば、シングルマザーも。立場はそれぞれ違えど、女は誰しも 『生涯、一(いち)ガールでありたい』 と思っている。
という奥田氏の主張に、私も一票です。
評価:(5つ満点)