ミロスラフ・サセックによる、1959年初版発行された 『ジス・イズ』 シリーズの復刻版。著者が実際に世界各国の都市を旅しながら描いたとされる本作、『パリ』 『ロンドン』 『ニューヨーク』 『サンフランシスコ』 がまず復刻版として発売されたが、丸善丸の内本店で 『ヴェニス』 と 『アイルランド』 を発見しビックリ。1950〜60年代の様子が見えて楽しい一冊。巻末には現在のそれぞれの都市との違いを解説。
楽しい本です。話題になっていたのでロンドンかパリを買ってみようかな~と思っていたらこれまた自動車文庫にありました。大判の絵本に懐かしい感じの絵で、昔の街並みを眺めているだけでも嬉しくなります。
【パリの現在】
メトロにファーストクラスの車両があったとか!1991年に廃止されるまであったそうです。知らなかった。
ルーブル美術館も改修がだいぶ進み、現在中庭にはガラスのピラミッド、エントランス・ロビーがルーブルの象徴となっていますね。
【ロンドンの現在】
1950年代、ロンドンは世界最大の都市だったそうです。現在はフィリピンのダバオとか。
コベント・ガーデンは現在はショッピングセンターですが、当時は生鮮市場だったそうです。昔は牛乳屋さんがたくさんのビンを載せて売り歩いていたとか、1日4回は紅茶を飲むために休憩していたとか、ロンドンっ子の生活が垣間見えて楽しいですね。
グリニッジ標準時で知られる天文台は当時ロンドン市内にあったそうです。1990年にケンブリッジに移ったそうですが、現在は天文台としては機能していないとか。
また一番大きなデパートは当時は
『セルフリッジ』 ですって。今は
『ハロッズ』 だそうです。セルフリッジはどちらかというと庶民的なイメージですね、今は。私の中ではジャスコとかダイエーのような感覚。
もし見かけたら手にとって見て欲しい一冊です。
評価:




(5つ満点)
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