篠原六花はバレエ教室を開く母のもと、姉の千花とともにバレエを習ってきた。180度開脚が困難だと知ってバレエをやめようとした六花だが、転校生・須藤空美の踊る姿を見て練習を再開。千花とともにバレエコンクールにも出場、入賞を修める。千花はバレエ団の公演くるみ割り人形の子役クララに抜擢され、姉妹は協力して公演の日を迎えるもそこで思わぬアクシデントが。環境に恵まれた2人の裕福な姉妹と才能に溢れながら恵まれない環境の空美の存在が対照的な、愛憎渦巻くバレエ漫画。
『日出処の天子』 の山岸涼子が描くバレエ漫画。これが最高に今、面白い。
現在雑誌ダ・ヴィンチにて連載中。ダ・ヴィンチを買い始めた頃ついでに読み始めたのですが、もはやテレプシのために定期購読にしてしまったほど。バレエ、学業に優秀で努力家の姉 千花(ちか)と対照的にのんびりした性格の妹 六花(ゆき)を主人公に、薄幸の少女 空美(くみ)、バレエ教師の母、かつて母の所属していた日本を代表するバレエ団の大人達の愛憎に巻き込まれていく、めくるめくバレエドラマ。
最初のうちは天才的な才能を持つにも関わらずすさんだ家庭環境のためバレエのレッスンすらまともに受けられない空美と六花の出会いから始まるのですが、天真爛漫な六花を除く全ての登場人物が抱える心の闇が複雑に絡み合って、さすが山岸涼子!という内容です。毎号読んでいるにも関わらず単行本を揃えたくなる漫画に久しぶりに出会いました。ぜひ一人でも多くの方に読んで頂いて、一緒に感想を語り合いましょう。
【12月号のネタバレ】
公演でケガをした千花も無事退院。バレエ団のエリート水樹はローザンヌのスカラシップを無事取り帰国。千花や六花ら後輩に大きな希望と夢を与える。六花は中学受験に失敗し落ち込む日々だが、そこへ補欠合格の封書が届き母は歓喜。
評価:





(満点継続中)
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