そんな地下活動なので、騎士団の役割はハリーをヴォルデモートから守ることであるにも関わらず、ハリーにはその理由という肝心な部分を誰も話してくれないので、相変わらず無鉄砲なハリーとその仲間達(特にハーマイオニーはますます無鉄砲に、笑)も自警団として自分達で闇の魔法に対する防衛術を学ぶ、というくだりは面白いですね。ただその間も騎士団の活動や役割がハリー同様読者にも全く不透明、というのがちょっと消化不良です。またおっとりのネビルや風変わりな少女ルーナという新しい仲間が加わり、今後の活躍が期待されますが、あまりにも風変わりなのであんまりファンが増えそうにもない2人ですね。
この本ではヴォルデモートの復活を認め、戦うための準備に入る側と、それを認めたくない魔法省側という魔法界での対立が描かれているのですが、その内容からはスターウォーズEP2を連想させられてしまいました。
無謀にも魔法省へ乗り込むハリーと仲間達。そこへ待ち受けるヴォルデモートの側近。必死に防衛術で戦うハリー達ですがそこはひよっ子魔法使い、もうダメだ!というところへ騎士団のメンバーが流れ込む。バッタバッタと敵と戦う中、ヴォルデモートの側近中の側近が現れ、ついにハリーの心の支えとなっているある人物がその刃に倒れる!愕然とするハリー。そこへ真打ヨーダ、もといダンブルドアが現れ敵をなぎ倒す!
ってドゥークー伯爵に捕まったアナキンにパドメ、オビワンが必死で戦うも追い詰められたところへジェダイ軍団が到着。バッタバッタと敵をなぎ倒すがドゥークーとオビワンの一騎打ちでオビワンが倒れ、代わりに戦ったアナキンも片手を切り落とされる。絶対絶命、のところへついにヨーダ現る!高齢を感じさせず軽やかなステップでドゥークーを撃退する、というシーンとソックリじゃないですかね?どう思われます?
本作からは 『名前を言ってはいけないあの人』 の名前を勇気を持って言う人が増えてきます。なかなかいい感じですね。最終決戦まであと2話、監督生に漏れたことなど気にせずハリーには頑張って立派な魔法使いになって欲しいものです。