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ライオンと魔女*C.S.ルイス

img20060505.jpg戦時下に疎開先としてやってきた地方の古い屋敷。そこで4人兄弟は大きな衣裳ダンスを見つける。かくれんぼをしていた末妹がタンスに入ると、その先にあったのは雪の降りつもる異世界、ナルニア国だった。ナルニアは白い魔女に支配され、終わることのない冬が続いており、住民達は救いを求めていたのだ。ナルニア国ものがたり第1弾。 〈ルイス〉1898〜1963年。北アイルランド生まれ。ケンブリッジ大学で中世、ルネッサンス英文学の主任教授を務める。著書に 『愛とアレゴリー』 『悪魔の手紙』 など。

やっと読みました。読み終わったからさぁ映画、と思ったら公開が終わってしまった(涙)、という作品です。それにしてもやっぱりこの本には子どもの頃に出会いたかった。

私は2日で読み終わりましたが実際には1日でも読めると思います。だってひらがなが多いから(笑)。ということではなく、割とサッパリした内容になっています。洋服ダンスの奥が異世界につながっている、誰もが夢見ることが現実に起こる。ワクワクする冒険の始まりです。

この物語の良い点は、兄弟姉妹達はナルニアの人々に 『救世主』 だと言われますが、本人達は最初は何も分からないためその自覚がないこと。そしてその自覚はナルニアの良い住民の人々と触れ合い、ついにこの世界の創造主であるライオンのアスランに出会うことで確立する、というところですね。

誰もが使命を背負ってはいるが、それに気付いていないだけ。そしてその道は険しく時に踏み外すこともある。踏み外したものを許し、元の道へ戻す仲間が必要なのです。だから作者のルイスは救世主である王を1人ではなく、兄弟姉妹の4人としたのでしょう。

ラストもいいですね、兄弟姉妹は白い魔女を倒した後、数年に渡りナルニアを賢く治めて来たのですが、ふとしたことから昔洋服ダンスを通ってこの国へやって来たことを思い出します。そしてその洋服ダンスはまだ存在していたのです…。

訳者の瀬田貞二氏は児童文学家としても著名ですが、さすがに60年代の日本語訳はやや古い感を否めません。そろそろ新訳を出してもいいのでは…著作権の問題で難しいのでしょうか。

評価:(5つ満点)
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1972/02/16
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