不良中年親父の危ない探偵稼業を手伝う高校生探偵 冴木隆(リュウ)。事件に巻き込まれ目覚めると見知らぬ『お母さん』と『妹』が居て見知らぬここが『我が家』だと主張する。真相を探るべく街を彷徨い戦闘服の男達や頭上を飛ぶB29爆撃機に遭遇。親父の助けもなく1人殺人鬼と戦うことを余儀なくされたリュウの運命は?
アルバイト探偵シリーズ4作目。
ダ・ヴィンチに大沢氏の 『帰ってきたアルバイト探偵(アイ)』 のインタビュー記事が載っていました。リュウ君帰ってきたらしい。
アルバイト探偵は大沢氏のシリーズ物3作(新宿鮫、佐久間公、アルバイト探偵)のうちの1つで、高校生探偵のリュウ君と元国際スパイで現在私立探偵という輝かしい?経歴の親父殿との活躍を描いたアクションヒーロー物です。
設定通りファンタジーに限りなく近い作品で大沢氏自身もこのシリーズは【ほら話】とインタビューで話されています。
私は基本的にファンタジーが好きです。このシリーズは読んだことがありませんでしたがリュウ君がわざわざ帰ってくる位だから人気があるのだろうと読んでみました。やはり私好みです。
評価:




(5つ満点)
元国際スパイの親父殿、リュウ君はスパイのことを【行商人】と言っていますがかなり奥が深い人物のようで2人は本当の親子ではないとか。またリュウ君は80年代当時から高校生ですが21世紀の現在も高校生だとか(何留?)。主人公が高校生だから成り立つ話というのも納得です。
大沢氏の本は綿密な取材の上に成り立っていながらもそれを感じさせず、また極端に暴力的や性的な表現がないことも好感度が高いです。
※上記のような本を否定しているわけではありません念のため(読みます)。
学校でお勧めしている小説はもう読み飽きたという中高生に特にお勧めしたいですね。さすがにうちの第1王子にはまだ早いかな。肩凝らずに読めます。これは図書館で借りましたがシリーズの他書はないようなので古本屋でも覗いて揃えてみることにします。
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