大震災で富士山噴火や首都圏、関西圏の水没が起こり国土の5分の1が失われ、地割れにより本州が東西に分割されてしまった近未来の日本。経済も破綻し独自復興もままならず、南(サウスエリア)をアメリカ、北(ノースエリア)を中国に管理され、福岡と札幌にそれぞれ首都を構え互いに自らの正当性を主張する南北両政府。分断された国民、台湾へ流れた難民、全世界に散った国を捨てた 『棄国者』 らの行く末は。日本はこのまま外国の影響下にあるままなのか、国民の、国の統一は実現するのか。真の政治家達の攻防を描く。
(かわぐちかいじ)漫画家。1948年広島県生まれ。明治大学卒業。1968年 『夜が明けたら』 でデビュー。主な著書に 『沈黙の艦隊』 『イーグル』 『ジパング』 など。
かわぐちかいじといえば 『沈黙の艦隊』 。戦争がテーマのものはどうも苦手なので未読でしたが、本作のアニメがCATVで放送されてちょっと見てみたら、なかなか魅力的な設定じゃないですか。
日本が文字通り南北に分断されてしまい、軍事境界線となり政治も国民の生活も分断されてしまったら…という壮大なテーマ。同じ言葉を話し、同じ生活習慣を持つ同じ民族であるにもかかわらず、国が2つに分かれてしまい行き来もできなくなったら。まるでどこかの国と同じじゃないですか…。
現在も連載中ということで話は続いていますが、主として若手の政治家達の攻防を描いている作品です。国が乱れたときには政治の王道を行くものが現れなければならない、真の政治家とは何か。頭脳、体力、決断力そして強烈とまで言えるカリスマ性。うーん男性好みのマンガですね。
カリスマ性については、途中新興宗教の教祖も出てきたりしてよく捉えていると思います。
難しい話なのでまとめて読んだ方がいいです、またしばらく経ったら続きを読みます。
評価:(台湾編が面白い)