本書で一番大切な箇所2点。
自己評価を育む、ということは、子どもの今のそのままを認めていくことです。(中略)子どもなりに、一生懸命生きている、それをまず認めて、あなたは、とっても素敵だ、大切な子だ、ということを伝えていくのです。
自己評価を育むために、大切なことがあります。それは、子どもの自立心を育てる、ということです。
改めて書き出してみて、これは育児書というよりも現代に生きる子どもから大人まで、全ての年代の人に当てはまる定理ではないか、と感じました。
あなたは大切な人だ、かけがえのない人だ、と認めていくことがその人自身の自己評価を育むことになり、引いては社会全体が良くなっていくのではないでしょうか。
昨今たびたび耳にする虐待(児童、家族、高齢者全てに対する)も、自己を大切にしないから他者も大切にしないのであって、この理念さえしっかりと小さな頃から 『当たり前のこと』 と思える人として生きていくならば、こうした悲劇は起こらないのではないでしょうか。
私自身、急に物事に飽きてしまったり、自信が極端になくなったり、悲しくなったりすることも、自分自身の自己評価さえしっかりしていれば起こらなくなることかもしれません。
自信過剰は困りますが、自信喪失があまりにも強いのはもっと困りものですね。
このシリーズを読んでいていつも気付かされるのは、自分自身の生き方だったりします。