私が特に気に入った一文は
甘えない人が自立するのでなく、
甘えていいときに、
じゅうぶん甘えた人が
自立するのです
という箇所です。この箇所もまず子ども達のことよりも、自分自身のことを考えてしまいました。私はいつも自立したい、自立したいと思っています。そのくせダラダラしているし、やろうと決めたこともなかなかできないし、空回りする場面も多いです。
『じゅうぶん甘えてきたか』 この一言は胸に刺さりました。
私は両親共に健在で、2人は不仲でもなく仲良く今も一緒に暮らしています。教育も施してもらったし虐待を受けたこともない。でも、なぜか上手に親に甘えられません。
自分自身の告白みたいになってきましたが(苦笑)この本を読んで本当に色々考えさせられました。
誰もが上手に子育てしているようでそうではない、ということです。
だからみんな不安に思ったりするのは当たり前で、そんな時はこうしたらいいよ、という軽い気持ちで読んでもらえたらと思います。
今の親は何でもマニュアルがないと動けない、という風潮の1つとして本書が見られてしまうのならば悲しいことです。決してそうではなく、これまでは 『親なんだからしっかりしなきゃ』 『頑張らなきゃ』 と1人で空回りしてきて結局上手く行かなかった時に、考え方をちょっと変えてみたら、という軽いアドバイスだと思ってもらえたらいいと思います。
実用書が苦手な私も途中から夢中になって読んでしまいました。あなたにも心に響く一文がこの本から見つかるのではないかと思っています。
いつでも貸出可です、本当にすぐ読める(30分弱)のもこの本の良さだと思います。
(おまけ)2005年12月初版1刷発行で、私が購入した本はなんと2006年2月でもう55刷!これだけでもかなりの驚き!