世の中の普通の 『現実』 を怖れ逃げ続けてきた男、歌人 穂村弘。42歳にして初めて挑む、普通の人が普通に体験している 『現実』 の数々。献血、モデルルーム見学、占い、合コン、競馬、大相撲観戦など。2回に1回は結婚ネタに入門していくうちに、いつの間にやらプロポーズも体験? 『小説宝石』に掲載された 『ふるふる初体験』 を改題し単行本化。
(穂村弘)1962年北海道札幌市生まれ。上智大学英文学科卒業。歌人、翻訳家、エッセイスト。主な著書に 『シンジケート』 『短歌という爆弾』 『もうおうちへかえりましょう』 『本当はちがうんだ日記』 など。
ホムラさんのエッセイ前2作 『もうおうちへかえりましょう』 『にょっ記』 があまりに面白かったので、正直この本への期待は大きすぎました…あまり面白くなかった。
どうせなら各章のタイトルを 『1.献血』 『2.占い』 『3.相撲観戦』 とかにして欲しかった。
ホムラさんがこれまでの人生で未経験の 『現実』 項目について感じたイメージを、経験前と後でどう変わったか、などをもっと具体的にハッキリクッキリ書いて欲しかったなぁ。何かダラダラして終わってしまった印象です。
更に!この本では私の記憶する限り、ホムラさんの本業である短歌が、一首しか出てこない!こんなことってアリ?ホムラさん本業の歌を詠まなくてどうするの?
更に最後の2章、これは蛇足×2では。少しずつ笑える箇所はあったものの、全体として全然まとまっておらず…残念の一言。
評価:


(5つ満点)
PR