さきがけのリーダーを殺害した青豆は現実とは違う世界へ迷い込む。そこは2つの月がある1Q84年だった。同じ頃天吾も同じ世界へ迷い込む。そして二人を追う牛河。3人の章が入れ替わり展開する中、この世界で青豆と天吾は再び出会えるのか。『1Q84』 続編、書き下ろし。
(村上春樹)1949年京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ジャズ喫茶の経営を経て作家へ。『風の歌を聴け』 で群像新人文学賞、『羊をめぐる冒険』で野間文芸新人賞、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞、『ねじまき鳥クロニクル』で読売文学賞、『約束された場所で―underground 2』で桑原武夫学芸賞を受賞。また朝日賞、早稲田大学坪内逍遥大賞、フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、世界幻想文学大賞、エルサレム賞などの海外の文学賞を受賞。翻訳多数。
この本を購入してから1年半、やっと読了しました。本もったいないって?大丈夫、その間他の皆さんに先に読んでもらってたから。ということでやっと読みましたわ。
またも波乱含みのラスト、果たして天吾はこのままさきがけの教祖になるのか?(という話なんですよね?)ふかえりはどこへ消えたのか?そしてリトルピープルに犯されたこの世界はどうなるのか?恐ろしい物語です…。
青豆と天吾、2人だけの世界であるかのごとく描かれていることもまた、恐ろしいです。愛情とはやはり、自分勝手なものだということでしょう。既に幼い頃から狂気の中を生き抜いてきた青豆を、果たして天吾は救えるのか?3巻に入りますます登場人物らに共感できなくなってきたところがまた、恐ろしいです。
評価:



(恐ろしいしか書いてないな)
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