これは映画というよりは 『フジテレビドラマ』 ですねやはり。まだご覧になっていない方はテレビ放映をお待ちいただいた方がいいかと思います。
衣装に華やかな女優陣、と確かに絢爛豪華ではありますが、大奥を中心に政権争いをする様相の描き方が甘すぎです…そういう点まで期待するなってことでしょうか。
ミッチーはCASSERNでの演技はとても良かったのですが、今回は中途半端かな。もっと色気を出して王子パワー全快でやって欲しかったのに。岸谷五朗も恐さが足りない、もっとライバルに対して 『何が何でも蹴落としてやる〜』 という怨念が伝わってきて欲しかった、彼ならそれができたはず。
月光院(将軍生母、6代将軍側室、井川遥)の儚さも、彼女を蹴落とそうとする天英院(6代将軍正室、高島礼子)のいじめ方も動機も、どちらもイマイチ。全体的に迫力が足りない。
良かったのは上様(7代将軍家継、わずか5歳)かな。最後に金魚鉢を見ながら、大奥を出た絵島(がかつて着ていた金魚柄の打ち掛け)を思い起こさせるシーンが良かったです。
犬神家
お一人様