憎しみにくちづけ、愛に刺しちがえる。
私の大好きなチャン・ツィイー主演作。という期待が大きすぎたのかイマイチでしたね…。原作がハムレットということでストーリーに斬新さがないせいかもしれないです。
チャン・ツィイー演じる皇后ワンの想いがイマイチ分からりませんでした。最初は確かに密かに愛していた義理の息子である皇太子、ウールアンを守るために彼の叔父である新帝リーに嫁いだようでありましたが、段々とそれが…?むしろひたすらに皇太子ウールアンへの愛に生きる彼の婚約者チンニーの気持ちの方が分かるような。
香港映画お決まりの殺陣、演舞とも言える闘いのシーンは文句なく楽しめました。能面のような面をかぶり、舞いながら戦う舞踏家達と、顔をすっかり覆う鉄火面で戦う皇帝の近衛兵達。いずれも太極拳のような緩やかな動きでありながら激しく斬り合い、血がほとばしる。確かに血が多過ぎたのでPGー12なのはうなづけますね。
結局登場人物達は自分自身しか信じておらず、その結果気持ちが食い違ってしまう。全ては誰のためなのか、自分のためなのか。乱世に生きることは、悲しいことだというのがテーマなのかな。
今回も邦題は
『女帝 エンペラー』 と言いますが、原題は
『夜宴 The Banquet 』 と言います。このままじゃインパクトないと思ったのかな?
評価:



(辛口評価)
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