昭和初年のある春。折からの大不況にあぶれた鉱夫、農夫、労働者上りの雑夫たちを乗せた蟹工船はベーリング海の漁場めざして函館港を後にする。連日吹きすさぶ嵐に船酔いし不潔な生活から続出する病人たちに監督の浅川を中心とする幹部らは無理矢理に作業を強制する。連過労で病死した青年の体をすげなくつめたい海に沈めた無情さに漸く怒り心頭に発した漁夫たちはついに就業を拒む。代表達は監督に要求書をつきつけ拳銃で威脅しようとする彼を叩きのめす。だが翌朝浅川らの連絡で駈けつけた駆逐艦から武装した水兵が工船に乗り込み暴動代表者の拘引を始めるのだった。労働者に明日はあるのか。小林多喜二原作を映画化。
近未来的、という予告の評判通り?というより舞台のようだった。これは映画よりも舞台化の方が面白いのでは。悲壮感を敢えてできるだけ排除してあったのはいいと思うが、若干焦点がズレていたような気がしないでもない。
それにしてもどん底の蟹工船の対極として描かれているのがロシアの豊かさ!?とは…全くもって時代を反映してます。現代に通じるものがあるのか?という視点で一生懸命観ましたが、やはり違うような気がするのは私だけじゃないはずですが…。
観客は5人。ゆったり観られましたが途中寝てしまいました…やや単調な部分もあり。
評価:



(5つ満点)
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