寄せ集めの10人でいきなり箱根駅伝出場を目指そうと言うハイジの一言を聞き、かつて高校陸上で活躍した走は愕然とする。しかしその一見無謀な計画の裏には陸上の監督としての才能をフルに開花させた見事な練習計画があった。陸上未経験者がほとんどのアオタケのメンバーを率いて寛政大学陸上部が箱根に挑む。三浦しをん原作。
原作三浦しをん。ということでしをんちゃんファンの私は必見です。事前に読了してから映画に挑もうと思っていたのに映画が先になっちゃったわ。
さて映画、実に昭和な内容で特に陸上部の寮、竹青荘(アオタケ)のセットがすごいです!更にエキストラの動員数がすごいです!本当に一言で言って昭和、ストーリーも展開も何もかも。舞台設定も昭和でしょうか。
初回の練習からアオタケのメンバーが割と走れちゃうところがスゴイですが、それ位じゃないと1区間20キロ前後の箱根駅伝走覇はムリですよね。ハイジが寮生全員の食事を作り、掃除(トイレ含む)をし皆の面倒をみる甲斐甲斐しさのところはやっぱりBLなのか?と、とにもかくにも三浦しをん作品の場合はBL要素を見いだそうとしてしまう私(笑)。
でも映画としてもダンテ・カーヴァーがもっとふざけているのかと思ったらかなり真面目に演技していて良かったり、若手俳優さんばかりでスターはいないのですが(失礼)それがかえってとてもいい感じだったり、長い原作(未読)上手にまとめてさすがの構成も見事でした。序盤からラストまでの展開もクライマックスもその演出が実ーに昭和的で、大変満足ですね。やはり若者は走らなくちゃ!次は原作読んでお正月の箱根駅伝(テレビ鑑賞)ですね。
評価:(5つ満点)