栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ
今回の展覧会は国立西洋美術館、ここは初めて入りました。建物も文化的価値があり文化財として指定されていますが、展示室そのものは後から増築した部分らしくこの特別展のための展示室は何と、地下2階でした。どこまで下りるのかと思っちゃった。
さてローマ帝国の繁栄の象徴と言えばやはり
ポンペイですね。私はポンペイ(ローマ郊外)へ連れて行ってもらったのは中学1年の時でした、思い起こせば何と24年前、干支が2回も巡ってる!自分自身の中ではつい5、6年前みたいな気がするんですけどね。それはいいとして本展示の目玉と言えば、かなり大がかりな遺構をそのまま持ってきたことが挙げられます。かなりの大きさの彫像類もさながら、一番驚いたのはタイル細工の噴水の遺構をそのまま持ってきたもの。保存状態の良さもですがこんなでっかいものまで持ってくるなよ…と半分呆れ気味。この頃こういうすごい展示が増えましたね。
しかし全体として資料が少なく、先に観ていた友人が言っていた通り展示としてはちょっと物足りない感は否めませんでした。でもこの後に観劇を控えている私にはちょうどよい量でした、駆け足で常設展示も見られたし。展示の最後に発掘チームが作成したポンペイの貴族の邸宅をCGで再現したVTRがあるのですが、実はこれが今回の展示の中では一番良かったです(笑)。映像展示って本当に分かりやすく素晴らしいなとつくづく感じました。15分のVTR(DVD)でしたがケチらないで買ってきても良かったかも、というほどその映像の美しさに感動しました。もう少し時代を下れば学校の歴史の授業ではほとんどこうした再現VTRを続けて見せるようになるのでしょうか…理解しやすいという点ではいいけど逆に分かりやすすぎて、歴史の勉強が安直になりそうな気もしないでもないです。
本展示は来春に県立美術館にも来ます、時間があったらまた行きたいですね、そしてVTRを買うかまた悩むことでしょう(笑)。
展覧会Webサイトは→
こちら
評価:



(5つ満点)
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