今年も集計の日がやってきました。例年の年間目標は 本30冊 映画(劇場鑑賞)10本 です、今年の成果は?
【結果発表】
本59冊(小説/物語46冊 実用書/エッセイ13冊)
映画18本(劇場17本 ビデオ1本)
演劇1本
音楽鑑賞1回
なんと読書量が去年の倍!こりゃあスゴイ!本ばかり読んでいる様子が改めて分かってしまいました。この中から今年のベストを選ぶのも非常に難しいのですが…。
【小説部門ベスト】
宮部みゆき 『楽園』 これはやはり今年は外せないでしょう…久々にもっと読みたいけど残りページがなくなるのが惜しい!と思いながら読んだ本ですもん。さすがは宮部、小説の真骨頂。
恒川光太郎 『雷の季節の終わりに』 やっぱり若手ナンバー1の恒川氏も外せず。自分とはまるで縁がないような異世界の話だというのになぜか懐かしさを感じてしまう、そこがたまらない魅力。
梨木香歩 『家守綺譚』 この本に出会えて良かった、オススメしてくれた友人に感謝。これも同じく異世界との魂の交流の話、ということは私は異世界が好きなのか?
梨木香歩 『村田エフェンディ滞土録』 これも19世紀のトルコが舞台で決して異界の話ではないのに、現代社会から見ると前世紀の中近東は異世界としか思えない雰囲気。ものすごく雰囲気がいい、自分も村田くんと一緒にトルコにいるような感じ。
村田喜代子 『雲南の妻』 これも中国、新疆の少数民族の地での物語、決して異界ではないのに現代日本から見ると前近代的な風習が数多く残っているかの地はまるで異世界。
と考えるとどうも今年はテーマは 『異世界』 だったのでしょうか?
【エッセイ実用書ベスト】
上野千鶴子 『おひとりさまの老後』 これは全ての中高年以上の男女は必読。と言っても過言ではない!若者は今を充実して生きねばならないので20代以下の人は読む必要なし。でも30代以上は読むべし、読むべし!
山本譲司 『獄窓記』 改めて司法の中で生きている私達の在り方を問われる作品。犯罪は決して人事ではないと自覚するべきだと思った。
【インパクト賞】
今年はいろんなジャンルに挑戦できました。
有川浩 『図書館戦争』 ライトノベル。一生読むことはない分野だと思っていたのに…主人公が毎回毎回
『キャ―――――――――――――!!!』 と ―(ダッシュ) がこのように ――――(直線) 状態になってしまっているセリフの入っている本なんて、絶対に読めるもんか!と思っていたのに…。更にライトノベルではお約束?の必要以上にラブラブ路線の恋愛模様にまでハマってしまうとは…恐るべしライトノベル、侮るなかれ。とは言うものの、ライトノベルはこのシリーズで恐らくもう読まないとは思うのですが、大人の私でもライトノベルが読めることを教えてくれた、貴重なシリーズでした。
村上龍 『半島を出よ』 これもかなりインパクト大。本読みならばご一読を。フィクションの限界に挑戦という感じです、ここまで実在する国家と人物を出してフィクションを書いていいものか?と心配になるほど臨場感あり。
と今年は色とりどり、実によく読めた一年でした。私も少し本読みらしくなってきた、うんうん。←自己満足
【映画ベスト3】
劇場17本。と言っても内2本はアニメ(アンパンマン、名探偵コナン)ですけど…。でも今年は邦画も充実しており大変満足でした。
邦画が大変良かったですね。 『ゆれる』 を公開遅れで見ましたが、この監督の作品は今後見逃せないと思いました。ラストシーンの香川照之の表情が素晴らしいです。 『それでもボクはやってない』 綿密な取材と構成で素晴らしい出来上がりでした。裁判官の小日向文世が本当に、イヤーな裁判官を見事に演じきってます。
そんな中で、映画ベスト3
墨攻
パフューム
ブラックブック
今年のベスト1は 『墨攻』 これしかありません!アンディ・ラウの素晴らしさに、観劇直後ファンクラブに入ろうかと本気で思った位(笑)。原作マンガを読んでいたせいもありますが、あの難しい世界観をここまで見事に表現し、ストイックな革離を見事に演じきったアンディに、拍手喝采!この映画は永久保存版です。まだ観てないというそこのアナタ、今すぐレンタルへ走ってください!
【演劇】
今年の劇団四季は新演目 『ウィキッド』 。大変満足でした。来年以降も新しい演目を用意している四季の舞台にますます期待ですね。地元でお芝居が見られなかったのがちょっと残念…来年はいい芝居があるかな?
本と映画があれば、人間どこにいても文化的な生活ができるものですね(多分)。来年も引き続き文化的生活を楽しみたいと思います。