玄関左右に太い柱があり、ここが昔はお姉さん達の顔見せ部屋か?と思ったりホールから2階へ続くY字型の急な階段に驚いたり。宴会は2階の大広間でした。
ご挨拶すると顔なじみの書店社長さんが。 『私歴史だったのですごく興味があるんですよ』 とお話しすると、社長さんが主催なさっている【K地区を語る会】なる催しが毎年あるそうでそれに誘ってくださるとか!かつて繁華街であったK地区の建物や歴史をなぞりながら最後にここでお昼を戴くというこのツアー、実に楽しみです。
社長さんと一緒に他の部屋も覗いてきました。梁には釘隠(くぎかくし)。この部屋は折り鶴、廊下は牡丹、あっちの部屋は鶴だったんだけど宿泊客が持って行っちゃってないのよ、と社長さんのお話。釘隠なんて素敵すぎる。
その他立派な掛け軸や器類、そして何より興味深いのは明治時代の宿帳。お客さんの名前からいくら使ったか、その人相書きまであるそうで、見ていて見飽きないぞ。大伯父も同じく銀行の会合に来ていたのですがこの大伯父の名前も載ってるとか。ふふふ。
ギシギシ鳴る廊下を第1王子と行ったり来たり、小さなお部屋をそっと覗いてみたり。オバケ出そう(笑)。
現在はこうした宴会やお昼のランチ、また別館は洋風にして宿泊客を受け入れているそうです。これは面白すぎる。歴史大好き友人達がH市来訪時はぜひ連れて来なくてはっ。その前にもう1回ゆっくり来なくちゃ。大変面白い経験でした。