【こどものとも2008年7月号】あめ屋、石焼きいも屋、運送屋、えんとつ屋、おけ屋。『あいうえお』 と 『いろはにほへと』 で始まるお店屋さんが大集合。ページをめくるたびにたくさんのお店が現れます。どんなお店があるのか、どこでどんなものが買えるのか、絵をじっくり見て楽しむ絵本。著者31年ぶりのこどものとも書き下ろし。
(安野光雅)1926年島根県生まれ。画家、装幀家、絵本作家。美術のみならず科学、数学、文学などにも造詣が深い。原色や派手な色をほとんど使わない淡い色調の水彩画が特徴。主な著書に 『ふしぎなえ』 『天動説の絵本』 『ABCの本』 『旅の絵本』など。
ここ数年定期購読中のこどものとも。安野氏がこどものともに登場するのは実に31年振りとは!しかも前作は
『もりのえほん』 だって。とうの昔に古典?に入っている作品ですな。
変わらぬ優しい水彩画のタッチ、たくさん並ぶお店達。繊細な描写かつ風刺の効いた内容は、他の著書と同じく小さい子ども向けでは決してなくむしろ大人向けの絵本。本作もハードカバー化が待たれます、また大人へ贈ることのできる絵本のリストが増えて、嬉しい限りです。
評価:





(5つ満点)
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