気持ちのいい春の日、きつねのきっこといたちのちいとにいはタンポポをいっぱい摘んで山向うのおおばあちゃんのところへ遊びに行きました。おおばあちゃんの留守を預かったきっこたち、スープの煮えるおなべの番をします。おいしく煮えたかな。 『きつねのきっこのおはなし』 シリーズの2作目。
(こいでやすこ)福島県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。インテリアデザインやグラフィックデザインの仕事を経て絵本作家に。 『とんとんとめてくださいな』 で銀の石筆賞(オランダ)を受賞。主な作品に 『やまこえのこえかわこえて』 『おおさむこさむ』 『ゆきのひのゆうびんやさん』 『とてもとてもあついひ』 『もりのひなまつり』 など。
こいでやすこ氏の代表作、きつねのきっこのおはなしの第2弾です。きつねのきっこは以前から知っていましたが、この絵本は最近知りました。現在5冊までシリーズが出ていますが、このお話がピカイチ!一番好きです。
きっこといつも一緒のちいとにい。一緒にきっこのおおばあちゃんのうちへ遊びに行きます。にんじんスープの番を頼まれたのに、ついつい味見をするうちにスープが少なくなって行って…。きっこたちが 『おなべおなべ、にえたかな?』 と聞くと 『にえたかどうだか食べてみよ、コト』 と返事をするおなべがいいですね。こんなおなべ欲しいなぁ。
評価:(5つ満点)
最後もおなべの機転で見事、お豆とタンポポの春のスープが出来上がり、おおばあちゃんが帰ってきます。この不思議な切り替わりもいいし、おおばあちゃんが怒らずに 『よくできたねぇ』 と褒めてくれるのも嬉しいですね。子育ては臨機応変ってやつでしょうか(笑)。
きっこのシリーズは現在全5冊です。まだ月刊絵本(ペーパーバック)のみのものもありますが、順次出版されることを楽しみにしています。
やまこえのこえかわこえて
秋祭りのいなりずしに使うあぶらげを買いに行くきっこ。途中怖い何かが 『あぶらげおいてけ~』 ときっこに迫ってきます。
おおさむこさむ
寒い寒い日。 きっことちいとにいはおおばあちゃんに素敵なマントを作ってもらいました。マントが嬉しくて、止めるおおばあちゃんの言うことも聞かず外で遊んでいると、不思議な2人組に会います。2人の正体は…。
たろうめいじんのたからもの(こどものとも569号)
きっこが川へ遊びに行くとちいとにいが素敵な緑色の石を首飾りにしていました。きっこも欲しいのですが、みどりの石はたろうめいじんという泳ぎの名人の許可がなくてはもらえません。泳げないきっこは自信がないのですが、ちいとにいに付いてきてもらい、たろうめいじんに会いに行きます。
おべんともっておはなみに(こどものとも613号)
お花見に行くきっことちいとにい。途中でうりぼうの子ども達をお母さんから預かります。やんちゃ盛りの子ども達を上手にまとめるきっこのお姉さんぶりが成長を感じさせます。