ミステリ作家をめざす 『おれ』は小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。傍らには謎のダイイングメッセージが!一方受け持ちのクラスにはいじめの気配がある…。盗難、自殺、脅迫、はては毒殺未遂!?まで、行く先々の学校で起こる怪事件。見事な推理を展開するクールな非常勤講師の活躍を描く、著者には珍しいジュブナイル小説。
初出は学研 『5年の学習』 『6年の学習』 他児童向け雑誌。
さて 『ジュブナイル』 とは何か?何だかよく分かっていなかったので検索してみました。
■ ジュヴナイル/juvenile
小説のジャンルの一種。本来の意味は少年期。転じて児童文学の意味で使われていたが、本来の児童文学よりはやや年齢が高い10代の中高生を主に読者対象としていることもあって、10代後半〜20代前半のいわゆるヤングアダルト文学の中でSFやミステリのようなジャンル小説の特徴を持つ一連の作品に対する呼称として用いられるようになった。ライトノベルと混同して使われることも多い。(出典:フリー百科事典 ウィキペディア/Wikipedia)
なるほど。児童文学から転じてライトノベルのことか。ってライトノベルというのは私のイメージでは中高生向けの、私たちの世代で言えばいわゆる 『コバルト文庫』 ってやつですけど。文学のジャンルも徐々に変わりつつあるということですね。
本作も説明にある通り、小学5年生6年生に掲載されたお子さま向け小説なのです。あとがきには最初は 『殺人』 やら 『リコン』 やらが出てきてPTA総連から文句が来たとか来ないとかありました。しかしこの程度なら問題ないでしょう、という程度なのに。
第1王子があんまり本を読まないのでこれはどうだろう、と買ってみましたが、実際に読んでみると結構大人向けの内容かも?と思ったりもしました。つまり子どもにはあまり面白くないかも(東野サンごめんなさい)。
子どもの反響を聞いてみたいなぁ。
『おれ』 の人物像の描き方がやや足りないけど、お子さま向けでそこまで突っ込んじゃダメなのでしょうか?
評価:



(5つ満点)
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