一般にお嬢さまと呼ばれる人々の会話を分析し実践を第一に簡単で使用頻度の高い順にお嬢さまことばを紹介。読んで笑いながら自然にお嬢さまことばが移ってしまう困った本。97年出版の愛蔵版を組み替えた新装版。
(加藤えみ子)桑沢デザイン研究所インテリア住宅専攻科卒業。インテリアデザイナー。空間構造代表取締役。主な著書に 『上質生活 品格ある暮らしのルール』 『気品のルール』 『和のルール』 など。
速修、すなわち付け焼き刃ではありますが、お嬢さま言葉を修得したい人のための実践集。と紹介されている記事を切抜き、早速図書館から借りました(やっぱり買わない、笑)。
ことのて、の結び、わたくしと 『さま』 の掟、丁寧な肯定とあいまいな否定、大げさな褒め言葉と婉曲的な言い回し、などナルホドと思う丁寧な観察力が面白いです。
ことのて、というのは
『~ですこと?』 とか 『~ですの。』 とか『~ですって。』 とか語尾に付けると、一気にお嬢さまらしくなるということ、だそうです。
自分のことは 『わたくし』 と言い、お友達も 『ヒカルさま』 とか 『ノリカさま』 とか、 『さま』 を付けて呼びかけましょう。ってどこの世界の言葉だ!?と盛り上がり、肯定はとにかく丁寧にしつこく、そして否定は実にあいまいにすること。
『いやです』 → 『よく考えておきますわ』
と言い変える。つまりお嬢さまに 『よく考えておきますわ』 と言われたらすなわちそれは否定と受け止めよ、だそうです。あと 『さあどうだったかしら』 とか 『よく分からないけど』 もほぼ同様の意味だそうです。
確かにこういういい方をするマダムを知ってます…あれは否定だったのか(汗)。
褒めるときは大げさに、どうしてもけなさなくてはならないときは婉曲に、も鉄則。婉曲にけなされたらそれは、お嬢さまからの最大の攻撃と心得よ。ですね。
その他にはよく使われるお嬢さま的言い回しも載っていて、それをまず駆使することから始めましょうとあります。 『よろしくってよ』 といつも使われている方が身近にいますね、やはりこの方はお嬢様だったわ。
そして極めつけは、コーヒーではなくお紅茶を召し上がるのが、お嬢さまでございます。なぜなら紅茶は 『お紅茶』 と言えますが、コーヒーは 『おコーヒー』 とは注文できないからで、ございます!だそうですよ。
実践できそうですか?さあどうだったかしら。忘れてしまいましたわ(爆)。
お嬢さまを目指す、すべての美しい女性の皆様へオススメします。
評価:(5つ満点)