1949年にアメリカで出版されて以来読み継がれてきた名作を、半世紀の時を超えて今日本の子どもたちに初紹介。たいせつなことは何かを優しく詩的な文章で語りかける。
マーガレット・ワイズ・ブラウン作、レナード・ワイスガード絵、内田也哉子訳。
あるインタビューで内田也哉子が 『実は絵本ばかり読んでいて大人向けの本は読んだことがない』 と話していました。その彼女がアメリカの本屋で見つけた、本書です。2001年に翻訳され出版されて以来、私の買った本は24刷でした。
原題は
The Important Book です。
『幸せの絵本』 にも紹介されていますが、この本をいつも贈り物としてお友達に贈っている、という人の意見が載っていて、ぜひ手にとって見たいと思いました。
私が好きな箇所はりんごのところです。
りんごは まるい
りんごは あかい
したくの できた りんごは
きから ぽたんと おちてくる
かじると なかは しろく
あまずっぱい つゆが
ほおに はじける
そして りんごの あじが
くちいっぱいに ひろがる
でも りんごに とって
たいせつなのは
たっぷり まるい
と いうこと (引用 『たいせつなこと』 マーガレット・ワイズ・ブラウン作 より)
各ページの最後にはいつも
『でも○○にとってたいせつなのは ○○ということ』
というフレーズが入っています。
そう、りんごにとって大切なのは
『たっぷり まるい』 ことだけなのかもしれません。
ちょっと疲れてきたら、読んで欲しい絵本です。表紙のりんごの絵もきれいです。
評価:




(5つ満点)
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