シャボン玉、葉っぱの上の水の玉、虫の卵。たまの形をしているものをじっくり見てみると色々な発見が。自然の中で出会えるたまを写真とリズミカルな文章で紹介した写真絵本。
(星川ひろ子)1950年東京都生まれ。写真家、写真絵本作家。
(星川治雄)1947年東京都生まれ。写真家、写真絵本作家。杉並区で写真館を経営。共著に 『あかちゃんてね』 『しょうたとなっとう』 『ぼくのおにいちゃん』 などの写真絵本多数。
星川夫妻の写真絵本はどれもコンセプトがしっかりしていて科学絵本、写真絵本の見本のようなものが多く、新作をいつも楽しみにしています、今回も大当たりです。たま、をテーマに様々な球体のものが出てきます。シャボン玉から始まり空に浮かぶ大きな玉である月、葉っぱの上の水のたま、まん丸いクヌギのドングリ、ダンゴムシにカタツムリの卵まで。身近に玉ってかなり多いものですね。
カタツムリの卵は白くて小さくてとってもキレイで、次ページには卵から孵ったたくさんのチビカタツムリがウヨウヨしていて私の視点からは非常~に可愛いのですが、このページを喜べない(気持ちわるーい…)子どもと、大喜びする子どもとの反応の差が、また面白いです。
巻末には登場する様々なたまに関する解説もあり1人で読んでも楽しめる構成になっていますが、やっぱりこういう面白い本はおはなし会でみんな一緒に楽しみたいですね。小版の本ですがおはなし会でもずいぶん活躍してくれています。ただ盛り上がりすぎると次のページにいけなくなるので、ご注意。
評価:(写真絵本はオススメ)