三日坊主は当然。続けられないのは脳が飽きっぽくできているから。だからやる気を引き出すためには脳をだませばいいのです。最新の脳研究を元に続ける技術とやる気の秘密を解き明かす。三日坊主も習慣化も元をただせば同じ脳の働きだったとは。脳科学の研究家 池谷氏と 『キッパリ!』 の上大岡トメの対談を元にマンガで分かりやすく解説。
(上大岡トメ)1965年東京都生まれ。東京理科大学工学部卒業。イラストレーター、エッセイスト。主な著書に 『キッパリ! たった5分で自分を変える方法』 『スッキリ! たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法』 など。
(池谷裕二)1970年静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業。東京大学大学院准教授。主な著書に 『進化しすぎた脳』 『記憶力を強くする』 糸井重里との共著に 『海馬-脳は疲れない』 など。
三日坊主になるのは脳が飽きっぽくできているから。なのですが、それは実は生き延びるために必要な脳の働きである。というお話。脳が飽きる=慣れる、ことがなければ様々なストレスを乗り越えることができないため、脳は慣れる=飽きる、ようにできているのだそう。
逆にこの飽きる=慣れる、を利用して、毎日の習慣にしてしまえばこっちのもの。というお話です。なるほど理屈はよく分かるのだが…。そこで本書は要点を絞りに絞り、脳が飽きる→脳にやる気を起こさせる→4つのスイッチを入れる!という結論を出しました。その4つのスイッチが
カラダを動かす
いつもと違うことをする
ごほうびを与える
なりきる
だそうです。ここまで書いちゃったらこの本読まなくてももうOKだって?いやそう言わずに読んでみてね。
確かにやる気がなくてもとにかくそこへ行ってみたり、身体を動かしてみると何となくできてしまうことって多いです。またルーチンになりがちなこともちょっと目先を変えてみるだけでやる気が出たり。
しかしごほうび作戦は私はいつもうまく行かないですね…。 『これができたらこれをしてもヨシ』 というタイプのごほうびは、ついつい先にごほうびをしてしまうことばかりです。全然ごほうびになってない。
でも 『なりきる』 作戦はいいかも。成功した自分をイメージする!ってヤツですな。これってそのイメージが出来上がれば半分以上目的は達成されたかも同じかもしれません。というくらいなかなかな効果があります。
そして毎回思うのですが、こういうHow to 本は数週間なり数か月なりの周期で再読することが最も効果的であります。…ってそれができてればその他のやりたいことも全部きっとできているのでしょう(笑)。とはいえなかなか面白い本です。
評価:(5つ満点)