読書の楽しみ、とりわけ小説を読む楽しみが人生をいかに豊かなものにしてくれるか。それを知らない若者たちが増えています。だからこそいま、道しるべとなるものが必要なのかもしれないと考えました。 『はじめての文学』はそうした最初の一歩を踏み出すための一冊であり、良き道しるべでありたいと企画された12冊です。若い読者にも読みやすいようにふりがなを増やし大きな活字でゆったりと組み上げました。その作家をもっとよく知りたいという読者にとっても興味の尽きないアンソロジーになっています。(文芸春秋社HPより抜粋)
2006年12月から発行が始まった 『はじめての文学』 シリーズ。なかなか面白い企画だと思います。主にヤングアダルト向けに編集されたシリーズですが、知らない作家を知りたいという大人の読者にとっても最適なのでは、と思えるのは、全てのシリーズについて、著者自身が選出した中短篇を集めたアンソロジーとなっている点ですね。
若い読者に向けて、作家自身が自分の作品ではまずこれを読んで欲しい、と挙げた作品がどういうものかを見るのも楽しいし、なかなか手に取りにくかった作家について読んでみようかと気持ちにもさせられます。
シリーズは12巻、登場する作家は下記の通りです。
村上春樹 村上龍 よしもとばなな 宮本輝
宮部みゆき 浅田次郎 川上弘美 小川洋子
重松清 桐野夏生 山田詠美 林真理子
我が家では小6の教科書にも出てきたシゲマツを買ってみようかと思っています。重松清は7月発売、楽しみです。ただ1点だけ、この装丁をもっと工夫して欲しかったなぁ… 『マル』 なんてあまりにもシンプルすぎる。せっかくだからもっと凝って欲しかったけど。