被害者は呪い殺されたのか。変死体のそばで見つかった呪術符。その意味は。殺害された老人の孫娘と共に、呪術の研究を専門にする文化人類学者 仲澤は殺人事件の謎に挑む。第57回江戸川乱歩賞受賞作。
(川瀬七緒)1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科デザイン専攻科卒。子ども服デザイナーを経て作家。本作で江戸川乱歩賞受賞。
江戸川乱歩賞、ダブル受賞、しかも2人とも女性作家。ということで話題になった一冊。だいぶ図書館で待たされました。ストーリーは若干荒削りですが登場人物らの魅力がバッチリカバーしてます。呪術研究家の仲澤(呪術の研究で本当に大学に籍をもらえるのか?)、その友人の怪しすぎる占い師 湯山、アドバイザーとして登場する鳥類研究者の野呂など、設定もキャラクターもいいです。
しかしラストはなかなかな衝撃で、これはちょっとどうかなと思いますが、最後まで読者を飽きさせないのはお見事です。
評価:



(5つ満点)
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